今朝、国際連合本部に前代未聞の訴状が届けられた。差出人は「宇宙連邦裁判所」と名乗る組織。内容は衝撃的で、人類文明全体が「宇宙標準著作権法」に違反しているというものだった。
この「宇宙標準著作権法」とは、地球外の多くの文明が合意して制定した宇宙的な著作権の規範。今回、地球がこの法に触れてしまったのは、多くの科学技術や文化が、実は他の惑星の先住民族によって先に発明・制作されていたという事実が判明したためだ。
具体的には、スマートフォン、LED、さらには寿司まで、これらはすでに他の星で開発され、宇宙連邦裁判所に登録されていたというのだ。そして、その発明や文化的成果が著作権で保護されている期間内に、地球でも同様のものが発明・普及されたことが問題となっている。
国際連合は緊急会議を開催。宇宙連邦裁判所の訴状にどのように対応するかを話し合った。一部の専門家は、地球外の存在とのコンタクトを試み、理解を深め合い、著作権問題を解決する道を模索するべきだと主張している。
一方で、宇宙からの侵略行為に応戦するべきという攻撃的な意見も出ている。しかし、訴状に同封されていた、他の星の技術や文化に関する詳細なデータや画像、さらには直接的な証拠としてのエイリアン技術を使用したデバイスの存在は、この問題が単なる冗談で済むものではないことを示唆している。
世界中の専門家や研究者が、宇宙裁判所からの訴状の真偽を確かめる作業に追われている中、一部の人々はこの問題をポジティブに捉え、新たな宇宙時代の扉が開いたと期待を寄せている。
この事件が地球と他の星の文明との新たな関係を築くきっかけになるのか、あるいは地球が巨額の著作権料を支払うことになるのか、結末はまだ見えてこない。今後の動向が注目される。